知られざるシュールの鬼才,齋藤富蔵「冬の詩(下絵)」約M10号水彩,宇都宮美術館収蔵の人気絵柄下絵,晩年最高傑作
¥278,000($1,753.56)
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公立の名門・宇都宮美術館が2016年に約140点による大回顧展を開催した齋藤富蔵(1919-1985)の貴重な水彩作品を出品いたします。
本作品は、「齋藤富蔵展」図録掲載作品Ⅳ-10《冬の詩(深山シリーズ)》に関連する重要作品です。
ご遺族様のお話によれば、齋藤富蔵は重要な大作を制作する際、あるいは完成後に構図を縮小した作品を制作し、自らのアトリエに残すことがあったそうです。
本作品もまた、その貴重な痕跡のひとつと考えられます。
宇都宮美術館収蔵作品へ直結する重要作品
図録掲載作品Ⅳ-10《冬の詩》と本作品を見比べていただくと、多くの方が驚かれることでしょう。
雪に覆われた斜面。
林立する樹木。
静かに佇む狐。
そして画面下部に配された小さな蛾。
画面全体の構成は驚くほど一致しております。
特に印象的なのは樹木です。一本一本の位置関係。幹の傾き。遠近感。枝の伸び方。
それらが極めて高い精度で再現されております。
完成作品のための単なる構想メモではなく、すでにひとつの作品として完成された世界がここには存在しています。
静寂の中に宿る生命
《冬の詩》は、雪深い山林を舞台にした富蔵晩年の代表的な深山シリーズの一作です。
白く覆われた世界。
沈黙する樹々。
その中に現れる狐の存在。
さらに画面下部には、富蔵芸術を象徴する小さな蛾の姿が見えます。
大自然の中にひっそりと生きる生命。
その気配を感じさせる世界観は、富蔵独特の精神性を表しています。派手な演出はありません。しかし見るほどに惹き込まれる不思議な静けさがあります。
完成作品とは異なる魅力
宇都宮美術館収蔵作品が壮大な完成形であるとするならば、本作品はその成立過程を伝える極めて貴重な存在です。
興味深いことに、本作品は単なる下絵に留まりません。むしろ完成作品とは異なる瑞々しい空気を備えています。
透明感ある水彩表現によって、雪景色の静寂や冬の冷気がより直接的に伝わってきます。
完成作と見比べることで初めて見える作者の構想力と観察力。その点に本作品最大の魅力があるように思います。
本作品は宇都宮美術館収蔵作品Ⅳ-10《冬の詩》と極めて密接な関係を持つ重要作品です。
しかも単なる資料ではなく、独立した作品として鑑賞に堪えうる完成度を備えております。
雪景色を覆う静謐な空気。
精密に構成された樹木群。
深山シリーズ特有の精神性。
そして宇都宮美術館収蔵作品へと連なる重要な位置付け。
齋藤富蔵という作家の創作過程と芸術世界の双方に触れることのできる貴重な作品としておすすめいたします。
紀尾井町の弊社画廊でも展示中のため、店頭販売の際は出品を取り消す場合がございます。
ご検討、ご入札の程どうぞよろしくお願い申し上げます。
作家名 齋藤富蔵
タイトル 冬の詩(下絵) 1981年頃
技法 紙に水彩
サイズ 約M10号 27*53cm
額サイズ 42,3*58cm
サイン 右下にサインあり。
状態 作品良好。額大体良好。アクリル板あり。箱なし。
備考 真作保証します。