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知られざるシュールの鬼才,齋藤富蔵「蝶と牛(下絵)」M8号水彩,宇都宮美術館最重要収蔵作の下絵,デペイスマンの象徴,斎藤最終形態

¥388,000($2,447.41)

残り1点

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戦後日本の前衛を再編成する鬼才、齋藤富蔵「蝶と牛 下絵」M8号水彩を成行きにて出品いたします。
公立の名門・宇都宮美術館が2016年に約140点による大回顧展を開催した齋藤富蔵(1919-1985)の極めて貴重な水彩作品を出品いたします。

本作品は、宇都宮美術館収蔵作品であり「齋藤富蔵展」図録において最終形態・第Ⅳ期の巻頭を飾る代表作《蝶と牛》(Ⅳ-01)の下絵にあたるに極めて重要な作品です。

ご遺族様のお話によれば、富蔵は大作完成後、あるいは制作途中に構図を縮小した作品を制作し、自らのアトリエに残すことがあったそうです。

本作もまた、その重要な痕跡の一つと考えられます。

宇都宮美術館の代表作へ至る「失われた謎」
図録掲載作品《蝶と牛》は、巨大な蝶が空を舞い、その下に小さな牛が配置された齋藤芸術を象徴する名作として知られています。
ところが本作品は驚くべきことに、その構図が寸分違わぬほど共通しているにもかかわらず、完成作に存在するはずの「牛」が描かれておりません。

巨大な蝶。
湖畔の風景。
樹木。
空間構成。
そのすべてはほぼ完成形でありながら、牛だけが不在なのです。
なぜ牛は描かれなかったのか

齋藤富蔵は生前、「小さな虫にも五分の魂がある」という趣旨の考えを語っていたそうです。
弱きものも努力次第で大きく飛翔し得る。
争うことなく自然と一体となり、大きな存在を見下ろすことさえできる。
その思想は富蔵作品に繰り返し登場する巨大な蝶のモチーフと深く結び付いています。また富蔵自身、「牛も蝶も私自身である」という考えを語っていたと伝えられています。
そう考えると、本作は完成作《蝶と牛》へ至る過程でありながら、すでに思想的には完成していた可能性があります。
つまり本作品は、「蝶」と「牛」が分離する以前の原初的な構想段階を示しているのかもしれません。

富蔵芸術の核心に触れる作品
巨大な蝶は齋藤富蔵芸術を象徴する最重要モチーフです。
1965年の《自蛾像》を経て深化したその思想は、1976年頃には宇都宮美術館収蔵の代表作《蝶と牛》へ到達します。
しかし本作品には、その完成作に存在するはずの牛が描かれておりません。
構図の大半は完成している。
蝶も風景も完成している。
しかし牛だけがいない。
この小さな差異こそが本作品最大の魅力です。
私には、巨匠が最終決定の直前に立っている瞬間を見ているように思えてなりません。

宇都宮美術館収蔵作品《蝶と牛》は、齋藤富蔵芸術の最高峰の一つであり、今後も代表作として語り継がれていくことでしょう。10点位収蔵されておりますが谷新館長は「蝶と牛」が一番お気に入りだったと思います。
本作品は、その名作へ至る極めて重要な関連作品でありながら、「牛だけが存在しない」という謎を残した特別な一枚です。単なる縮小版ではありません。
巨匠が何を考え、どのように作品を完成へ導いたのかを伝える貴重な一次資料であり、富蔵芸術の核心へ迫る重要作品と考えております。
海外では最も評価されると思っております。私は「蝶と牛」が美術館の方にあることがとても残念でしたがこれは最高です。下絵という範疇を超えており牛をあえて描いてないことがコレクター魂を誘ってますね。

紀尾井町の弊社画廊にて展示中のため、店頭販売の際は出品を取り消す場合がございます。
ご検討、ご入札の程どうぞよろしくお願い申し上げます。


作家名  齋藤富蔵
タイトル  蝶と牛(下絵)
技法  紙に水彩
サイズ  M8号 27,3*45,5cm
額サイズ  46,5*64,5cm
サイン  右下にサインあり。
状態  作品良好。額大体良好。ガラス板あり。箱なし。
備考  真作保証します。

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