兵庫のグラフィスム・抽象,創造,非具象芸術,木村二朗「是空」10号油彩,般若心経,利他の実践,慈悲と知恵,木村のKU(空)
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兵庫のグラフィスム、木村二朗先生は昭和11年4月1日に兵庫生まれ、高校以来、様々な美術展でその都度といっていいほど入選、受賞を重ね、学芸員、美術関係者に高い評価を受けながらあくまでも余技として本業にはされませんでした。しかしながらご覧の通り、比類なき圧倒的な才能を認めざるを得ない作品群で、具体の本拠地に程近いエリアにおいて知られざる前衛の奇才ともいえます。
非具象、実際のものを模倣せず純粋な図形、パターンで構成。どれもが素材、技法、構造が主従的関係ではなく自由な作風でありながら事前の習作、構想はかなり念入りに準備して作りげられ見栄えとは相反した緻密な準備から始められてます。
本業ではないことで一般的に売絵で画廊や美術部にふりまわされる作家と違い、一枚一枚に構想、作画、修正にいくらでも時間を味方にできるのが強みの完璧な仕上がりです。本作を見るにつけ兵庫周辺の現代美術、前衛、抽象の層の厚み、こんなすごい画家がまだ埋もれてたのかと驚いてしまいます。
このような抽象は木村作品の核のようなものでこういった支持体に整然と計算されつくしたかのような整然画面は理系脳の作家さんと思います。隅々まで完膚なきまでの処理で緻密に仕上げられてます。
スペイン、パリ、チェコからはじまりエジプト、モロッコ、モンゴル、ベトナムとの旅の変遷は画風と同期してまして美しい感動的な絶景から古代の遺跡や祈りの風景、謎の文明風景などの晩年の作風は地球や人類の成り立ちや自然の奇跡、風習、宗教、現代科学を探求された成果としてこのような抽象が生まれました。
物故された今となっては作者のコメントを伺って伝えてるわけではございませんが晩年の難解な抽象は全体の作風をみたり作者のアトリエにありましたクーニングやデビュフェは宗達などの画集から推測しました。
作品のテーマは見る方でそれぞれ違うかもしれませんがとにかくここまできちん細部までと処理された肉筆の画面は大家やアカデミズムの権威の先生も含めても群を抜いてます。いまどきこういった丹念な抽象作家なかなかいません。
概ね対象に関わらず地塗りをしっかり赤で塗り重ねてから形成するのも木村芸術の肝でございます。
本作は縦書きで般若心経を削ったり盛り上げて書いてあります。般若心経の教えで形あるものは実態を持たず空である。その空であるからこそさまざまな形となって現象としてあらわれると説いてます。木村先生の重要な画題に「KU」がよくみられますがそれは木村先生の心のありようで「無常」を様々な形態で表現されております。
本作は木枠に張った作品のみで額はございません。
ご検討、ご入札の程、どうぞよろしく御願い申し上げます。
作家名 木村二朗 昭和11年兵庫生まれ。洲本高校卒。新象作家協会会員。
タイトル 是空
新象関西春季展出品(大阪府立現代美術センター 2008年)
技法 キャンバスに油彩
サイズ F10号 53*45,5㎝
額サイズ なし
サイン 左下にサインあり。
状態 作品良好。
備考 真作保証します。